風立ちぬ  7/20(土)~全国東宝系ロードショー

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零は、サバの骨と美しい恋そして狂気な夢に飛び立つ。

ポスポスポスポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ…肉声による効果音で、鳥の様な翼を持つ飛行機が少年の夢の中で空を舞う。作中、主人公・堀越二郎は度々、同じ志しを持つイタリアの航空機製作者、ジャンニ・カプローニと時空を超えた友情を深めながら、自身の夢である美しい航空機、零戦の設計に半生を捧げる。後に二郎と結ばれる少女菜穂子との出会いから再会。しかし、重い病におかされている菜穂子は、零の設計に没頭する二郎を力付けたいと駆けつける…。

この作品は、堀越二郎のドキュメンタリーでなく、大正時代を過ごした、堀越二郎の半生と、時を同じく不景気と貧乏、病気、大震災、戦争と大変な時代を過ごした、堀辰雄の同名の小説「風たちぬ」を、ごちゃまぜ。煙草、妻、夢、飛行機…作品の隅々まで宮崎駿の感性が行き渡る渾身の作品である。

宮崎駿監督も自らの声でSEをやりたかったようで、オーディションに参加したのだが、スタッフから反対に遭い断念したらしい。とことん作品の完成に力を入れる姿勢はいつまでも変らない。

文:佐々木洋平

原作・脚本・監督: 宮崎 駿
音楽: 久石 譲
上映時間:126分
配給:東宝
©2013 二馬力・GNDHDDTK

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